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詩人 高田敏子さん

『美しいキモノ』78・No.105より
発行:アシェット婦人画報社
写真:秋山庄太郎

●柄番「義46」
 変七宝つなぎ文着尺

この写真は草紫堂のパンフレットにも掲載させていただいております。

また、高田敏子さんの文章も、パンフレットに載せさせていただいておりますので、以下に紹介させていただきます。

私の好きなきもの 詩人 高田 敏子

 盛岡にはじめてうかがったのは、十年以上も前の五月でした。「花々がいっせいに咲いて、それはきれい、ぜひいらしって!」、と、盛岡に住まわれる友人が呼んで下さったのでした。

 桃、桜、れんぎょう、藤、タンポポもチユーリップも、花々は道の辺に、家々の庭に咲いて、身も心も優しさに包まれました。

 そしてなおなおうれしかったのは、草紫堂に案内していただいたことでした。南部紫根染の美しさ、茜染の可愛さ。あれもこれも欲しい中で、娘のために茜、私に紫を求めました。

 その後、不思議と盛岡に行く機会に恵まれて、その度に草紫堂さんにうかがい、紫根染の着物が増えてまいりました。箪笥の中に重なる何枚か、艶をひそめたしぼりの、品のよい美しさが大好きです。女は着るものに心が添いますので、そのこともうれしいのです。

 着物の寿命は、人のそれよりもずっと長いのですから、いずれ、娘も孫も着てくれるでしょう。そのような先のことまでを思いながら、愛着を深めています。

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