歩きはじめた愛好会

【福島県かるた協会史】

1、はじめに
 須賀川地方のかるたの歴史は比較的長いと思われるが、特に組織は無く、大陰暦の正月にそれぞれの家庭で行われていただけであった。

 昭和二十年代、齋藤芳男氏(初代会長)が、疎開で宇都宮市から須賀川市に転居され、松本順応氏(現顧問)らと共に白菊会を創設した。これが本会組織化の嚆矢である。
 
 齋藤氏は、俳句、里謡、随筆等の素養が深く、特にかるたでは栃木県内に同好の士が多かった。
 黒磯いぶき会会長平山隆氏(当時)、栃木県かるた会会長山中民男氏等の援助を受けながら、昭和三十五年、須賀川かるた愛好会が発足した。

 須賀川かるた愛好会は、全国組織には加盟せず、毎月二回の練習会を継続していたほか、栃木県・群馬県の各会が参加する関東北大会に参加させていただいていた。当時の会員は二十五人であった。
 
2、活動の現状
 平成十三年、栃木県山中会長及び黒磯市平山会長から、全国組織加盟の話があった。
 その後全日本かるた協会北海道・東北支部事務局長佐々木信男氏からも、同支部への加入勧奨があり、平成十四年、須賀川かるた愛好会は福島県かるた協会として再発足した。
 
 平成十四年はねんりんピック福島大会の開催年であり、協賛として当地でかるた大会を開催することとなった。
 
 はじめての全国大会を開催するにあたってはいささか不安もあったが、須賀川市、全日本かるた協会、特にも支部事務局長佐々木信男氏の絶大な指導・援助をうけ、参加各団体ならびに参加各位から大変な好評を博した。
 
 平成十五年には、会員四名が賛助会員として全日本かるた協会に登録され、新たに初段允許四名を加え、二段一名・初段八名あわせて有段者九名が允許されている。
 
3、今後の活動
 毎月の練習会及び年一回の須賀川かるた大会開催の他、小学校総合学習における百人一首への協力、市主催「子どもの祭典」への参加等、次世代への輪を広げながら、「ようやく歩き始めた私たちの愛好会」を発展させていきたい。
(会長 安藤四加男)