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学校法人聖公会盛岡こひつじ学園 仁王幼稚園 理事長だより

2019年8月・9月合併号     赤坂 徹

1.発達の遅れはどのようにわかるのでしょうか。3歳児の発達から考えてみましょう。

3歳になると幼稚園に登園する子どもが増えてきます。集団生活の中でこれまで気になっていたことが浮き彫りになることもあります。親に対する依存から抜けだし、自我が芽生え、社会性を身につける時期です。言語、粗大運動、微細運動、社会性の項目で判断し、遅れが疑われる場合には、幼稚園教諭に相談して医療機関や療育機関に紹介して頂きます。

参照:幼稚園保健2014、小児科臨床、67巻増刊号、2014
[言語]
    
・わかるように会話をする。
   ・2語文を話し、助詞を適切に使う。
    ・挨拶ができ、「いくつ?」「お名前は?」などの質問に答える。
    ・「これは何?なんで?」などと質問をする。

    ・「明日」「後で」などの時間を理解する。
    ・「どちらが大きい、小さい」がわかる。

    ・赤、青、黄、緑色の区別をする。

    ・歌を歌う。

[粗大運動]
   ・安定して歩行し、走ったり、登ったり、跳んだりする。

    ・片足立ち3秒以上をする。

   ・両足とびをする。

    ・三輪車をこぐ。 
[微細運動]
    
・積み木8個以上を積む。

   ・丸を描く

    ・小豆、大豆を指先でつまむ。

   ・自分でこぼさないで食事をする。

    ・一人でボタンをかけて服を着る。

   ・一人で歯磨きをする。

[社会性]
    
・昼間のオムツが取れる。

   ・集団生活を始めている場合、友達ができる。


2.発達障害とは何でしょうか

 最近、発達障害という言葉があちこちで聞かれて、発達の遅れとの区別などを心配しておられるようです。子どもの成長には発育(身長や体重の増加)と発達(身体の機能の進歩)のバランスが重要です。発達障害は病気ではないのですが、対応を誤ると障害の程度が大きくなり治療が必要になることもあります。

1)発達障害かな?

 子育てをしている時、次のようなことが気になりませんか。

参照:岩手県いわてこども発達支援サポートブック〜こどもの成長によりそった子育て〜

@    コミュニケーションや表現がうまくできない。

A   外出先や公園などで忙しく走り回る。

B    大人などの身振りのまねをしない。

C    大人が相手になっても喜ばない。

D    自分の好きなものがあると、他への切り替えができない。

E    “ごっこ”遊びができない。

F    身の回りのこと(着脱、排泄、片付けなど)がなかなか身につかない。

G    特定の物に執着する。




2)発達障害が心配になったら

 一人で悩まないで、幼稚園の職員や相談機関に相談してみましょう。思い込みで心配過剰にならないように、子どもの気持ちに寄り添って対応しましょう。⇒は対応例です。

@    特定のものに興味が強い場合⇒子どもの安心感を尊重しながら、ゆっくりと関心をひろげよう。

A    いつもと違うことに戸惑う場合⇒予定の変更は事前に繰り返し伝えておこう。

B    活動の切り替えに苦手な場合⇒活動を分かりやすく、絵を使って伝えよう。

C    生活の習慣づけが苦手な場合⇒声かけで習慣づけしよう。できたらたくさん褒めよう。

D    落ち着いていることができない場合⇒落ち着ける環境にし、少しずつ成功体験を増やそう。出来たら褒め、出来なくても咎めない。

E好きなものの前ではルールを忘れてしまう場合⇒根気よくルールを身につけさせよう。守れたら褒めよう。

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