脂漏性皮膚炎

【病因】
 皮膚の毛の組織には「皮脂腺」という皮膚にアブラ分を補う組織が存在します。その皮脂腺「皮脂」(皮脂腺から分泌されたアブラ)は、ビタミン不足の状態となると変性し、それが皮膚を刺激します。また、変性した皮脂でピチロスポルムというカビの仲間が増えて、それが皮膚を刺激するともいわれています。その結果、皮脂の多い部位に皮膚症状を起こします。ビタミンの不足する原因としては、ビタミン摂取の不足、摂取したビタミンがお酒、甘いものなどで破壊される場合、あるいは、ストレスが加わることによって摂取されたビタミンが活性型という働くタイプに変化しないことなどがあります。すなわち、脂漏性皮膚炎は「ストレスによる現代病」の一つともいえます。
【症状】
 皮膚症状は、顔の中で皮脂の分泌の多い額、眉間、鼻のわき、ほっぺた等によく見られます。その他に胸や背中の中央部分、わきの下、股などに見られることもあります。出物の特徴は、紅斑(赤いでもの)とその表面に細かなふけを伴います。痒みを伴うこともあり、頭では比較的強いかゆみとなります。
【治療】
.内服薬
 ビタミンB群の不足により生じますので、症状の強い場合はビタミンB2、ビタミンB6の補充を行います。また、痒みの強い場合には痒み止めの飲み薬も併用します。
.外用薬
 軽症例では「ニゾラール」という抗真菌剤を用います。この薬には、皮脂で増加している「ピチロスポルム」を抑える作用と炎症を抑える二つの働きがあります。症状の強い場合は「ニゾラール」と弱めのステロイドを併用します。
【大事な点】
 脂漏性皮膚炎は、体調やストレスにより良くなったり、悪くなったりする疾患であることを理解していただくことが重要です。治療は症状のひどいときには頑張って、落ち着けばさぼることも大事です。