いわてコレクションの趣旨

今、世界の服飾界はそれぞれの衣服文化に「こだわり」を持ちながらも情報化社会の中でお互いに交流を重ねながら、その文化を共有、尊重しデザインソースとして表現する創作活動が大きな流れとなって展開されています。

私たちは、今後の市場ダイナミックな変化を予測し、ローカルがグローバル化する時代の変化の流れを理解しながらも、岩手という地域にあって服飾文化の担い手としての能力を持ちながら表現の場も狭く、思うように意識の高揚も図れず、地域社会の文化の向上発展に力を充分発揮できずに来てしまいました。

そうした中でこれまでに’1993年に第一回’95’97’99’01.と5回の新作発表、いわてコレクションショーの事業並びに研修の為のセミナーを毎年開催し関係者に換気を促し、県内服飾界に従事する多くのデザイナーや、それを支えて来たユーザー、ファン及び本県特産品(岩手ブランド)として製造している地場染織業者の方々の支援と協力を得ながら“夢”の実現の実践活動として、その事業が評価されました。

きびしさを増す服飾界の流通機構の明暗の中にあって、私達のおかれている状況は、デザイナーを含め服飾業者、和、洋裁、縫製業者の専門スタッフ技能者の減少、人材育成のための専門教育機関の欠如等々、多くの問題が山積しております。

これらを克服し生活文化の向上発展に貢献し服飾界の基盤を強固なものにしていくためには、異業種間の交流も含め、この業界に携わる人々の連携を強め未来に夢が持てるような意識的な行動が求められています。

幸いに私たちが住むこの岩手の地は厳しいながらも自然環境に恵まれ、世界に鼓舞できる文化遺産を有しております。この岩手が培って来た風土と衣、食、住の生活文化の歴史的奥深さえを注視し、歴史や伝統、文化、芸術の中に有形無形の財産を創造力のエネルギーとして豊かな特色のある生活環境の創製と岩手発のものづくりの“夢”を今後の時代の流れと方向性を踏まえながら現実のものにしたいと願っております。

私たちの活動はローカルでありながら暮らしの中に“夢”と“安らぎ”と“潤い”を与えるものであり、その“夢”の一つ一つの実現は世界に向かってふるさと岩手オンリーワンのものつくりの心を発信する道を拓くことであると確信するものです。